「真摯に野球と向き合った」元中日・荒木雅博さん(46) 熊本工出身「誇らしく」【思い語って】

熊本日日新聞 2024年3月16日 17:37
講演する元プロ野球中日の荒木雅博さん=13日、熊本市中央区の熊本ホテルキャッスル
講演する元プロ野球中日の荒木雅博さん=13日、熊本市中央区の熊本ホテルキャッスル

 菊陽町で生まれ、菊陽中で野球を始めた。監督は熊本工高のOBで、基本を全て教えてくれた。熊工で野球をやりたいと思い、一日8時間勉強して入試で合格して入学した。1年生の時はグラウンド整備と走る練習だけ。力をつけ、春の甲子園に2度出場した。

 ドラフト当日。中日は1位指名を2度抽選で外し、星野仙一監督が「好きにしろ。誰でもいいから取ってこい」と会場を去った。その「誰でも」が私。翌日のスポーツ紙に載った監督のドラフトの自己採点は「2点」だった。

 ドラフト1位選手は用品メーカーから野球道具が提供されるものだが、〝外れ外れ〟の僕には提供元がつかない。それでも2年目に初めて1軍に呼ばれた時、星野監督がミズノの担当者と引き合わせてくれた。「こいつはやる。熊工で川上哲治さんの後輩なのだから」と。その後「川上さんに絶対に恥をかかせるな」とも言われた。

 規定打席に到達するようになったころ、監督が落合博満さんになった。とにかくノックで鍛えられた。

残り 402字(全文 827字)

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
熊本のスポーツ