イヌワシ保全に風力レッドゾーン 岩手県、環境と脱炭素の両立へ
国の天然記念物で絶滅危惧種のイヌワシの生息域保全に向け、岩手県は陸上風力発電施設の立地回避を求める「レッドゾーン」を設定する方針だ。不適エリアを事業者にあらかじめ示して計画見直しのリスクを抑え、環境保全と脱炭素の両立を図る。全国でも珍しい取り組み。
イヌワシは大型の猛禽類で、環境省などによると、生息数は500羽程度まで減っており、近い将来、野生で絶滅する危険性が高いとされる。
岩手県によると、レッドゾーンはイヌワシの重要な生息域や国立・国定公園の特別保護地区、国や県指定の保安林など。県の森林面積のおよそ4割超が該当する見込み。2023年度中にマップとして事業者に示す。
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