粘り強く捕虫する天敵昆虫を育成 農研機構、化学農薬の代わりに
![タイリクヒメハナカメムシ(農研機構提供)](/sites/default/files/images/newspack/2024-01PN2024012701000922.-.-.CI0003.jpg)
農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は27日までに、ナスの害虫を長時間、粘り強く探して捕食する「すぐに諦めない」昆虫の育成に成功したと発表した。「天敵農薬」として畑に長く滞在させ、環境や健康への影響が懸念される化学農薬の代わりを目指す。2030年ごろの実用化を目標にイチゴやキュウリなど他の作物への適用も狙う。
育成したのは、野菜などの害虫アザミウマ(体長1~2ミリ程度)を食べるタイリクヒメハナカメムシ(同約2ミリ)。ハウス栽培などで害虫駆除に利用されているが、餌を求めて別の場所に移動してしまうなど定着の難しさが課題だった。
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