クローンのサル、2年以上生存 中国、胎盤の働き正常化
![クローンサル誕生のイメージ](/sites/default/files/images/newspack/2024-01PN2024011601001626.-.-.CI0003.jpg)
もとになった個体と同じ遺伝情報を持つクローンのアカゲザルを誕生させ、2年以上生存させることに成功したとの研究成果を、中国科学院などのチームが16日付の英科学誌に発表した。クローンを作る過程で、子宮内で胎児と母体をつなぐ胎盤の働きに関わる遺伝子に異常が起きているのを見つけ、正常化する方法を開発したという。
チームは、皮膚などの体細胞から核を取り出し、核を取り除いた卵子に注入して新たな個体をつくる「体細胞クローン」と呼ばれる手法を改良した。
チームは、アカゲザルの皮膚の細胞から取り出した核を使って、子宮に着床する直前のクローンの「胚盤胞」を作り、通常の人工授精で作った胚盤胞と比較。その結果、クローンの胚盤胞では、将来胎盤に成長する部分で複数の遺伝子の働きに異常があることが分かった。
チームは、クローンの胚盤胞から将来胎児になる部分を取り出し、人工授精の胚盤胞の同じ部分と移し替える手法を開発。この手法で11個の胚盤胞を作り、うち1個から正常な子どもが誕生した。従来の約10倍の成功率だという。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧-
今月21日、史上最も暑い日に 世界平均気温、EU機関
共同通信 -
「H3」後継、20年代着手 JAXA、ロケット開発で
共同通信 -
国際数学五輪、金2銀2銅1 長野県の高校生ら
共同通信 -
搬出先、次期エネ基で具体化 中間貯蔵の使用済み核燃料
共同通信 -
韓国・現代のEVバス、屋久島へ 来年めど、島内路線に5台導入
共同通信 -
敦賀原発活断層、26日結論へ 原子力規制委、初不合格の可能性
共同通信 -
柏崎刈羽の再稼働、経済的恩恵を 自民新潟、経産相に要望
共同通信 -
黒潮大蛇行、赤潮に影響か 瀬戸内海への海水流入減少
共同通信 -
核ごみ直接処分でも技術活用可能 専門家「政策転換を視野に」
共同通信 -
島根2号機、地元首長と意見交換 規制委「現行基準で適切な審査」
共同通信