日本のおもちゃ技術、月へ 探査機搭載、超小型変形ロボット
![変形した「SORA―Q(ソラキュー)」(JAXA/タカラトミー/ソニーグループ(株)/同志社大学提供)](/sites/default/files/images/newspack/2024-01PN2024011601001122.-.-.CI0003.jpg)
今月20日、月面着陸に挑戦する日本の探査機「SLIM(スリム)」に、タカラトミーなどが開発した超小型変形ロボット「SORA―Q(ソラキュー)」が搭載されている。生き物の動きから着想を得たおもちゃ企業ならではの技術が詰まっており、月で撮影した写真を地球に送り届ける。
ソラキューは直径約8センチ、重さ約250グラムの球体で、野球ボールほどの大きさ。スリムが着陸する直前に本体から放出され、月面で球体が左右に開いて変形。外殻を両輪のように回転させて走行する。前後2台のカメラで、走行中の周辺環境や着陸後のスリムを撮影。写真やデータは別の小型探査機を経由して地球に送信。電池が切れるまで活動を続け、地球には戻ってこない。
球体からの変形は、乗り物がロボットに変形する同社のおもちゃ「トランスフォーマー」の技術を活用した。両輪が回転する「バタフライ走行」と交互に回転する「クロール走行」は、干潟で動くムツゴロウやウミガメの動きがヒントになった。砂をかき分けて体を浮かせながら移動し、30度の斜面も上れる設計だ。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧-
今月21日、史上最も暑い日に 世界平均気温、EU機関
共同通信 -
「H3」後継、20年代着手 JAXA、ロケット開発で
共同通信 -
国際数学五輪、金2銀2銅1 長野県の高校生ら
共同通信 -
搬出先、次期エネ基で具体化 中間貯蔵の使用済み核燃料
共同通信 -
韓国・現代のEVバス、屋久島へ 来年めど、島内路線に5台導入
共同通信 -
敦賀原発活断層、26日結論へ 原子力規制委、初不合格の可能性
共同通信 -
柏崎刈羽の再稼働、経済的恩恵を 自民新潟、経産相に要望
共同通信 -
黒潮大蛇行、赤潮に影響か 瀬戸内海への海水流入減少
共同通信 -
核ごみ直接処分でも技術活用可能 専門家「政策転換を視野に」
共同通信 -
島根2号機、地元首長と意見交換 規制委「現行基準で適切な審査」
共同通信