東大の赤外線望遠鏡、観測開始へ 南米チリ高地に建設
東京大は12日、南米チリのアタカマ高地に建設中で、世界で最も標高が高い場所にある口径6・5メートルの赤外線望遠鏡を備える天文台「TAO(タオ)」について、今年10月にも観測を始めると発表した。地球からはるか遠くの銀河や惑星の姿を捉え、その起源を解明できると期待されている。
TAOは、目では見えない天体が放つ赤外線を観測することができる望遠鏡。赤外線は大気中の水蒸気に吸収されやすい弱点があるため、影響を受けにくいアタカマ高地にある標高5640メートルのチャナントール山頂で建設されている。
間もなく建設が完了し、4月30日に完成式典が行われる予定。
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