【電子版限定】熊本・大津高サッカー部いじめ 被害生徒が語った胸中 1年半後の告白の理由、監督への思い…  

熊本日日新聞 2024年1月13日 11:55
サッカー部でのいじめ行為が「重大事態」と認められ、第三者委員会による調査が始まった熊本県立大津高
サッカー部でのいじめ行為が「重大事態」と認められ、第三者委員会による調査が始まった熊本県立大津高

 大津高サッカー部で2022年、当時1年生の男子部員が全裸で土下座を強要されるなどのいじめを受けた問題で、事実関係の詳細や高校の対応などについて調査する高校の第三者委員会の初会合が開かれた。家族と傍聴に訪れた被害生徒が報道陣の取材に応じ、いじめを受けた後に体調不良で苦しんだことや、部の雰囲気や加害生徒への思いなどを語った。(後藤幸樹)

 -22年1月、全国高校サッカー選手権の宿泊先で、先輩にあだ名を付けたと疑われて謝罪を強要され、全裸で土下座する様子を写真に撮られました。

 「いじめを受けた後は登校することが怖くて、嘔吐[おうと]が止まらなかった。学校に行っても保健室に行ったり、トイレに閉じこもったりした。2年生の大半は休部して、学校も午前中で早退したりしていた」

 -休部期間中に当時の監督やコーチと話すことはありましたか。

 「(普段の生活で)けがをして校内で松葉づえをついていたら、コーチに呼び止められ『お前の病気は部員の誰一人としてかわいそうとは思っていない。病気で苦しんでいるアピールはいらないから』と言われた。監督は学校で擦れ違っても話しかけてくれなかった。苦しんでいる事情を知ろうともしてくれず、つらかった。部員から心ない言葉をかけられたこともある」

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