有人月周回25年、着陸26年 米主導探査また遅れ

共同通信 2024年1月10日 06:42
 米ホワイトハウスでバイデン大統領と面会後、記者団の取材に応じるアルテミス計画の宇宙飛行士ら=2023年12月(ゲッティ=共同)
 米ホワイトハウスでバイデン大統領と面会後、記者団の取材に応じるアルテミス計画の宇宙飛行士ら=2023年12月(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は9日、米主導の国際月探査「アルテミス計画」の目標を遅らせ、有人での月周回飛行を2025年9月、飛行士の月面着陸は26年9月を目指すと発表した。宇宙船の安全確認に加え、月着陸船や宇宙服の開発に時間がかかるため。計画は徐々に繰り下げられ、膨大な費用も問題となっている。

 日本も建設に参画する月周回基地「ゲートウエー」の設備打ち上げ開始も従来の25年10月から遅れる見通し。この基地を利用した月面探査の開始は28年9月とした。

 宇宙開発で猛追する中国にも、米国と同じく月の南極付近に飛行士を降り立たせる構想がある。NASAのネルソン局長は9日の電話記者会見で「先行される心配はしていない。米国が26年9月に実施できれば、それが最初になる」と述べた。

 アルテミス計画は第1段階となる宇宙船の無人飛行試験を22年に実施。飛行士4人が月上空に向かう次の試験は今年11月を目指していたが、機体の耐熱性能や電池などの検証が長引いた。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧