有人月周回25年、着陸26年 米主導探査また遅れ
【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は9日、米主導の国際月探査「アルテミス計画」の目標を遅らせ、有人での月周回飛行を2025年9月、飛行士の月面着陸は26年9月を目指すと発表した。宇宙船の安全確認に加え、月着陸船や宇宙服の開発に時間がかかるため。計画は徐々に繰り下げられ、膨大な費用も問題となっている。
日本も建設に参画する月周回基地「ゲートウエー」の設備打ち上げ開始も従来の25年10月から遅れる見通し。この基地を利用した月面探査の開始は28年9月とした。
宇宙開発で猛追する中国にも、米国と同じく月の南極付近に飛行士を降り立たせる構想がある。NASAのネルソン局長は9日の電話記者会見で「先行される心配はしていない。米国が26年9月に実施できれば、それが最初になる」と述べた。
アルテミス計画は第1段階となる宇宙船の無人飛行試験を22年に実施。飛行士4人が月上空に向かう次の試験は今年11月を目指していたが、機体の耐熱性能や電池などの検証が長引いた。
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