半導体の先見据え、産学官で共同研究 地場底上げへ県も後押し 技術者確保など課題も【県内企業「狙え商機」×TSMCインパクト㊦】
「自社の強みを生かして大学と協力し、新しいマーケットを作りたい」。益城町のテクノリサーチパーク内に本社を構えるマイスティアの下田浩貴・コトづくり事業部長は意気込む。
約80人が所属する同事業部は、半導体メーカーから集積回路の開発を請け負い、顧客や市場のニーズに寄り添った設計・開発力を強みとする。今、新たな取り組みとして同社が力を入れるのは半導体チップを積み重ねる「3D積層」と呼ばれる技術の開発だ。演算用のロジック半導体では量産技術がまだ確立していないという。
台湾積体電路製造(TSMC)が菊陽町に建設中の新工場で生産するのは、回路線幅10~20㌨メートル(ナノは10億分の1)台の半導体だ。隣接地への立地も取り沙汰される第2工場では、生産品目に6㌨メートルといった数字が飛び交う。
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