規制委、柏崎刈羽の運転禁止解除 改善確認、再稼働手続き可能に
![原子力規制委の定例会合で発言する山中伸介委員長(右奥)=27日午前、東京都港区](/sites/default/files/images/newspack/2023-12PN2023122701000701.-.-.CI0003.jpg)
![東京電力柏崎刈羽原発](/sites/default/files/images/newspack/2023-12PN2023122601001054.-.-.CI0003.jpg)
原子力規制委員会は27日の定例会合で、テロ対策不備で事実上の運転禁止命令を出している東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)について、改善が確認できたとして命令を解除した。東電が抱える問題は根深く、解除まで約2年8カ月の長期間を要した。東電は再稼働に向けた手続きが進められるようになったが、新潟県などの地元同意が得られる見通しは立っていない。
山中伸介委員長は事務局の報告に「これをスタートラインとしてハード面、ソフト面の継続的な改善を(東電に)求めると明記されている」と評価。課題とされる荒天時の対応などを今後の検査で確認していくことを申し合わせた。その後、山中氏を含む委員5人全員が解除に賛成した。
6、7号機は2017年12月に規制委の審査に合格したが、21年1月以降、社員によるIDカード不正利用や侵入検知設備の故障などの不備が相次いで発覚。規制委は同年4月、核燃料の移動を禁じる命令を出し、運転できない状態となっていた。
規制委は延べ4268時間の追加検査を実施した。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧-
志賀原発、変圧器復旧に2年超か 能登半島地震で故障、北陸電力
共同通信 -
今月21日、史上最も暑い日に 世界平均気温、EU機関
共同通信 -
「H3」後継、20年代着手 JAXA、ロケット開発で
共同通信 -
国際数学五輪、金2銀2銅1 長野県の高校生ら
共同通信 -
搬出先、次期エネ基で具体化 中間貯蔵の使用済み核燃料
共同通信 -
韓国・現代のEVバス、屋久島へ 来年めど、島内路線に5台導入
共同通信 -
敦賀原発活断層、26日結論へ 原子力規制委、初不合格の可能性
共同通信 -
柏崎刈羽の再稼働、経済的恩恵を 自民新潟、経産相に要望
共同通信 -
黒潮大蛇行、赤潮に影響か 瀬戸内海への海水流入減少
共同通信 -
核ごみ直接処分でも技術活用可能 専門家「政策転換を視野に」
共同通信