爆発原因は点火装置の金属溶融 JAXA、小型ロケット試験事故
![「イプシロンS」のエンジン燃焼試験中に起こった爆発事故=7月14日、秋田県能代市](/sites/default/files/images/newspack/2023-12PN2023121201001070.-.-.CI0003.jpg)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、7月に秋田県の能代ロケット実験場で小型固体燃料ロケット「イプシロンS」の2段目エンジン燃焼試験で起きた爆発事故は、点火装置の金属部分の一部が溶融し、飛散したことが原因だと特定した。同日開かれた文部科学省の会合で報告した。
JAXAによると、飛散した溶融物がエンジンを覆うモーターケース(圧力容器)と燃料の隙間に入り、燃料を覆う断熱材が損傷。燃料に着火して圧力容器は許容温度を超える高温になり、爆発に至ったと考えられる。
点火装置の金属部分は、点火後に何らかの理由で想定を超える熱が加わり、溶けたとみられる。
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