世界の温室ガス排出、最多 1・5度実現「確率14%」

共同通信 2023年11月20日 23:36

 世界の2022年の温室効果ガス排出量は前年から1・2%増えて過去最多となり、二酸化炭素(CO2)換算で574億トンに上ったとの報告書を国連環境計画(UNEP)が20日、公表した。このままでは、産業革命前からの気温上昇を1・5度に抑えるパリ協定の目標が達成できる可能性が低く、確率は最大14%しかないと指摘した。対策が遅れれば3度近い上昇になるとしている。

 アンダーセン事務局長は、今年が観測史上最も暑い年になる見通しに言及し「人類は気候変動に関し誤った記録を塗り替えており、軌道修正すべきだ」と早期の脱炭素を訴えた。先進国が排出削減をより強化し、発展途上国に資金や技術を支援する必要性も強調した。

 報告書は、各国が掲げている削減数値を基にすると、世界の排出量は30年時点で520億トン、35年時点で510億トンになると予測した。「1・5度目標」を50%の確率で達成するには、それぞれ330億トンと250億トンまで急激に減らす必要があるとしている。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧