もんじゅ敷地内に活断層か 地形分析、研究者発表
![日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ=2022年12月、福井県敦賀市](/sites/default/files/images/newspack/2023-11PN2023111001001674.-.-.CI0003.jpg)
日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅの敷地内に活断層が走っている可能性が高いとの分析を中田高広島大名誉教授らがまとめ、福岡市で開催中の日本活断層学会で10日、発表した。敷地の西約500mを南北に走るとされてきた活断層「白木―丹生断層」が枝分かれして敷地内に至る可能性が高いとしている。
もんじゅには原子炉などから取り出した核燃料530体以上が保管されている。敷地内に試験研究炉を新設する計画もある。中田氏は「早急に調査して活断層を確かめるべきだ」としている。
原子炉建屋の真下など、もんじゅの敷地内には破砕帯と呼ばれる断層が多くあり、東電福島原発事故を受け、原子力規制委員会の有識者調査団が白木―丹生と破砕帯の関係を調査。破砕帯に活動性は認められないとの評価を2017年にまとめている。
中田氏は敷地の南西に断層がずれてできたとみられる直線的な形の崖や、断層の動きによって曲がったとみられる谷など、白木―丹生がもんじゅに向かって延びていることを示す地形があると指摘した。
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