介護食市場5年で1・5倍に成長 老いても思い出の味を楽しんで
介護食品市場が拡大している。民間調査会社の調べによると、2022年の市場規模は17年の1・5倍に成長。手軽においしく食べられるレトルトタイプが人気で、自宅で高齢の家族を介護する世帯で手に取る人が多い。メーカーは、老いても思い出の味を楽しんでもらおうと商品を拡充しており、医療や介護現場への業務用の導入も進んでいる。
アサヒグループ食品は9月、「スプーンで食べるおもち」を発売した。かんだりのみ込んだりする力が弱くなった人でも食べられるよう、軟らかく仕上げた。餅は喉に詰まる恐れがあるため、正月に雑煮を食べられない高齢者が多い。開発担当者は「家族で一緒に餅を食べられるようになる」と説明する。
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