底引き網漁解禁、初競り実施 地震で能登の魚ほぼ水揚げなく
金沢市の中央卸売市場で5日、底引き網漁の解禁を受け、甘エビなど「底引きもの」の初競りが行われた。元日の能登半島地震の影響で、半島北部の漁港では海底が大きく隆起する被害が起きており、市場の担当者によると、能登方面の海から水揚げされた魚はほとんど入荷しなかった。
午前3時半、辺りが真っ暗な中、白い箱が並ぶ市場に競り人の威勢のいいかけ声がかかり、前日に水揚げされたばかりの魚が次々と競り落とされていった。
この日の競りに参加した卸売業の三井一徳さんは、石川県輪島市の漁港で底引き網漁が再開できていないのが残念だとして「一日も早く復興して、たくさん魚を取ってきてほしい」と力を込めた。
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