第一白川橋梁、撤去工事始まる 熊本地震被災の南阿蘇鉄道

熊本日日新聞 | 2021年02月17日 07:30

撤去工事が始まった第一白川橋梁。来年1月、新橋工事に移る予定=16日、南阿蘇村
撤去工事が始まった第一白川橋梁。新たな橋もアーチ型で赤茶色に塗装し、ほぼ同じ外観にするという

 熊本地震で被災し、2023年夏までの全線開通を目指して復旧工事が進む南阿蘇鉄道で16日、第一白川橋梁[きょうりょう](南阿蘇村、長さ166メートル)の架け替えに向けて、同橋の撤去工事が始まった。

 立野-長陽(いずれも南阿蘇村)間の渓谷に架かる第一白川橋梁は、1927年完成。本震で橋脚を支える地盤が崩れ、橋の中央部分が膨らむなど激しく損傷した。架け替えは復旧工事の最難関とされ、19年秋ごろから準備を進めてきた。

 旧橋撤去と新橋架設には、「ケーブルクレーン直吊工法」を採用。同じく熊本地震で損壊した俵山大橋(西原村)と同じ工法で、崩壊を防ぐために3基のケーブルクレーンで橋を支えながら工事を進める。この日、11分割した鉄骨の橋桁の一つを慎重に吊り上げて取り外した。

 撤去は6月までに終え、その後に橋脚を補強。来年1月、新橋建設に移る予定。橋の構成材の形状は一部変えるものの、アーチ橋の外観は変えず、色も従来通り赤茶色に塗装するという。23年3月の完成見込みで、総事業費は約40億円。

 この日は、同鉄道の犀角[さいかく]山トンネル跡地広場(南阿蘇村)で安全祈願祭もあり、関係者約20人が出席。同鉄道社長の草村大成・高森町長が「南鉄最高のビューポイントである第一白川橋梁が、事故なく完成することを地域住民と共に願っている」とあいさつした。

 同鉄道は現在、高森(高森町)-中松(南阿蘇村)間で運行している。(上杉勇太)

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