【電子版限定】不知火海、釣りランドの釣果は? 天丼のエビ 甘くて濃厚 眺望を目指し山へ向かうが… 「そうだ、海に行こう! 絶景、グルメ満喫 水俣・芦北、男1人日帰り旅」
夏の旅といえばやっぱり海だ。読者からの投稿も多かった水俣・芦北方面の海が見えるスポットを目指し、男一人で車を走らせた。猛暑と仕事で疲れた日々の気分転換にと、絶景やグルメを堪能しに向かったが、まさかの大波乱も…。
まずは「海も山も温泉もあり絶景ポイントがとても多いです」(熊本市、61歳、会社員女性)など多数のお薦めがあった芦北町の御立岬[おたちみさき]公園を目指す。熊本市から高速道路で約1時間、芦北町の田浦[たのうら]インターチェンジでおりた。海岸方面に向かうとすぐに公園の展望所が。晴天の下で輝く不知火海や島々を眺めていると、心が洗われるようだ。
海辺まで下ると、平日の朝だが砂浜やゴーカート場は親子連れでにぎわっていた。さすがに1人で海水浴というのも…。どうしようかと考えていると「釣りランド」の看板が。久しぶりにやってみよう。
入場料と道具一式の貸し出しで計2千円。餌のゴカイを付けて桟橋から糸を垂らすと、すぐに当たりがあり、何度か餌を取られながらも1匹目は10センチほどのベラが釣れた。これを切り身にしてガラカブやチヌを狙うのもありだそうだが、大物狙いよりものんびりと海を眺めながら楽しもう。1時間ほどでベラや小さなフグが5匹釣れた。
一日中やっていても飽きなさそうだが、そろそろ昼食だ。読者からはグルメ情報も多数寄せられた。
熊本市の会社員男性(54)のお薦めは、地元ブランド「不知火牛」が味わえるステーキ工房「ダ・ロープ亭」。「道の駅たのうらのタチウオ丼が珍しくておいしい」(熊本市、61歳、会社員女性)や「水俣市の寒川[さむかわ]水源のエビだしのつゆで食べる流しそうめんは絶品」(熊本市、39歳、公務員女性)など、どれも魅力的だ。
迷った末、芦北町の主婦(51)が勧めてくれた地元特産のアシアカエビに決めた。芦北町佐敷[さしき]の「芦北うたせ食堂えび庵」に入り、1番人気という「足赤えび天丼」(2200円)を注文。10センチ以上はある大きなアシアカエビが2尾乗っていて、肉厚だが軟らかく甘みが強い。カリカリに揚げた頭もミソのうまみが濃厚だ。ほかにもタチウオや釜揚げシラス丼などもあり、すぐ隣には観光うたせ船の乗り場もあった。
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