水泳授業の民間クラブ活用「メリット大きい」 熊本市の小学校でモデル事業 プール管理費削減、教員負担も軽減【いま、学校は】
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熊本市教育委員会は、学校プールの維持管理コスト削減のため、昨年度から小学校の水泳の授業を民間スイミングクラブで実施するモデル事業に取り組んでいる。モデル校では専門的な指導を受けられるほか教員の負担軽減にもつながっており、「メリットが大きい」と好評だ。
6月下旬、熊本市南区の飽田南小(254人)で、5年生35人が流泳館熊本西部スイミングクラブ(西区)の送迎バス2台に乗り込んだ。7分後に同クラブに到着すると、早々に着替えてプールサイドに整列。準備運動をし、泳力別の3班に分かれて授業が始まった。
「手の腹で水を押して、太ももの横を通って腕を大きく回します」。授業は2コマ合わせた90分で、移動や着替えの時間を除いてプールに入るのは約1時間。各班に1人ずつクラブのインストラクターが付き、児童たちは呼吸法や自由形の腕の動かし方を真剣に学んだ。
担任の山中寿信教諭(42)はプールサイドから児童の様子を評価。「担任一人で教えるとなると、それぞれの技能に合わせた指導はできない。息継ぎのタイミングの教え方など学ぶことも多い」と話す。早川俊汰君は「分かりやすくこつを教えてくれて、苦手だったクロールがうまくなった。室内プールは快適で、毎回楽しみ」と笑みを浮かべた。
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