フリマアプリで違法な苗取引、農水相「制度周知が必要だ」 熊日などの報道受け
フリマアプリ上で種苗法違反に当たる可能性が高い登録品種のサツマイモ苗の取引が横行しているとの報道を受け、野村哲郎農林水産相は20日の閣議後会見で「制度を広く発信する必要がある」との認識を示した。
苗の違法取引横行は、6月14日付の熊日「SNSこちら編集局」や日本農業新聞が伝えた。登録品種であることや「栽培地域の制限」など必要な情報を記載しないと10万円以下の過料が課される。さらに、品種開発者の許諾を得ずに増殖や販売する権利侵害行為は、悪質とみなされると刑事罰の対象にもなる。
野村氏は、無分別な苗の取引が伝染病のまん延にもつながりかねないと指摘。悪質な権利侵害行為が重い罰を伴うことについて「フリマサイト運営者の協力も得ながら制度周知が必要だ」とした。(中尾有希)
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