「曲がった先に道がない」右折レーンを「Uターン専用」に 熊本市の東バイパス・新南部交差点 国交省が道路標示変更
曲がった先に道がない右折レーンを「Uターン専用」レーンに─。国土交通省熊本河川国道事務所は、熊本市東区にある国道57号(東バイパス)新南部[しんなべ]交差点の「右折」の道路標示を、Uターン(転回)に変更した。右折先に道がないため事実上、Uターンしかできないレーンになっており、実態に合わせた。
レーンは長さ57メートルで幅員3メートル。道路標示では右折レーンとしてあったが、曲がった先にあった市道は分譲マンションの建設に伴い2015年、路線の一部を区域変更し、道がつながらなくなっていた。そのため、地理に詳しくない車が誤ってレーンに進入し、迷った後、再び左の車線に戻るといった危険な場面も目撃されていた。
現場のレーンを巡っては昨年秋、「SNSこちら編集局」(S編)に寄せられた声を基に熊日が取材。河川国道事務所は「少なからずドライバーに誤解を生んでいた」として、県警と対応を協議。右折を転回の矢印に変更し、矢印の数を増やして目立たせた。
工事は今月2日夜から3日朝にかけて実施し、費用は約50万円。新たにゼブラゾーン(導流帯)も設けており、河川国道事務所は「誤った進入を防ぎ、円滑な交通を促したい」としている。(田中慎太朗)
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