水俣病の胎内汚染を考える講演会 被害者・支援者連絡会が開催

熊本日日新聞 | 2020年12月26日 10:52

水俣病における異常妊娠調査などについて講演する板井八重子さん=水俣市
水俣病における異常妊娠調査などについて講演する板井八重子さん=水俣市

 12月22日、水俣病の胎内汚染を考える講演会が桜井町の水俣協立病院別館であった。水俣病被害者・支援者連絡会が開き約40人が参加。熊本市のくすのきクリニックの板井八重子院長が、84年に茂道地区と津奈木町赤崎地区の成人女性を対象にした聞き取り調査で、不知火海沿岸のメチル水銀の濃厚汚染時期(56~68年)に死産・流産となった異常妊娠率が高かったことを紹介。「生まれることができなかった命があることに目を向けて」と話した。