1月17日付

01月17日 08:05

 「サクラサク」。この5文字が合格の意味合いで広く使われるようになったのは、大学入試の合否連絡用電報がきっかけ。1956年、早稲田大学で最初に使われた▼「サクラサク」が主流の一方、「アオバモユル」(東北大)、「イセエビタイリョウ」(三重大)、「クジラガツレタ」(高知大)などとユニークな電文もあった。地域性とともに、趣を感じる一報である▼今と違って伝達手段が限られる中、電報は遠く離れた大学の掲示板をすぐに見に行けない地方の受験生にとりわけ重宝された。そう言えば、掲示板の前で明暗が分かれる姿を目にする場面が減ったのも、合否発表の主流がホームページなどに置き換わったからだろう▼結果を知る手段が変わっても、「サクラサク」を願う受験生の気持ちは昔も今もそう変わるまい。大学入学共通テストが始まり、きょうは2日目。31年続いたセンター試験の後継として初めて実施され、全国で53万人超が出願し、県内は約6600人に上った▼コロナ禍で延期や中止も検討されたが、感染防止策を徹底する中で実施されており、県内5会場もピリピリムードだ。新テスト導入までの過程を振り返ると、英語の民間試験導入が見送られるといったドタバタも見られた。翻弄[ほんろう]され通しの「新テスト1期生」だっただけに、本番では実力を十分に発揮できることを願いたい▼受験シーズンは寒さと並走するように続く。その厳しさを乗り越えれば、春の日差しとともに桜を仰ぐ時季がやってくる。ガンバレ。

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