牛乳パックで獅子頭 熊本市の一新小、人形師が出前授業
熊本日日新聞 | 2020年11月25日 10:30
熊本市中央区の一新小で24日、地域の伝統工芸について学ぶ“出前授業”があり、牛乳パックやストロー、紙粘土を使った「ミニ獅子頭」を仕上げた。
総合学習の時間で3年生約50人が参加。同市西区の人形師、厚賀新八郎さん(77)が指導した。
この日は全10時間の授業中、最後の2時間。金づちやグローブなど将来の夢をかたどった部品をのせた頭部分に、髪の毛や御幣などの装飾を施し「夢獅子」を完成させた。
パティシエになるのが夢で、ショートケーキをのせた田代彩乃さんは「ケーキを作るのが難しかった。目をハートの形にしてきれいにできた」と笑顔で話していた。
厚賀さんは「物作りの大変さを知り、物を大切にしてほしい」と話した。完成した獅子頭は今後、中央区の新町会館に展示される。(川野千尋)