火の国サラマンダーズ2選手が入団会見 「熊本代表する選手に」

熊本日日新聞 | 2020年11月17日 07:30

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火の国サラマンダーズのマスコットやエンブレムなどを掲げる(左から)中島愛喜捕手、神田康範社長、松岡功祐コーチ、石本裕大投手=熊本市

 九州独立野球リーグに参戦する熊本県内初のプロ球団「火の国サラマンダーズ」の運営会社は16日、熊本市内で入団選手らの記者会見を開き、2人が「熊本を代表する選手になりたい」などと意気込みを語った。2選手は人吉高出身の石本裕大投手(24)とルーテル高3年の中島愛喜捕手(18)。

 石本投手は昨年まで独立リーグの四国アイランドリーグplusの徳島に所属し、7日のトライアウトで合格。140キロ台の速球や鋭いスライダーが持ち味の右腕で、「将来はNPB(日本野球機構)に入りたい。豪雨で被災した人吉に野球を通して明るいニュースを届けたい」と語った。

 中島捕手は1日の県内高校生向けのテストを受け、入団が内定。強肩が魅力の18歳は「チームに貢献できる選手になりたい」と力を込めた。

 また、NPBの選手やコーチとして長く活躍した松岡功祐氏(77)=熊本市出身=の総合コーチ内定も発表された。松岡氏は九州学院高、明大を経て大洋(現DeNA)で内野手としてプレー。昨季まで中日のコーチや選手寮長を務めた。明大のコーチとしてプロ選手を多数輩出し、「子どもたちの気持ちは十分分かる。選手を鍛え、プロ(NPB)にどんどん送り出したい」と話した。

 運営会社によると、選手は社会人チームの熊本ゴールデンラークスからの移籍(16人)を含め28人の入団が内定。選手の顔触れや監督人事なども近く発表する。(田中祥三)

球団マスコットも発表

 火の国サラマンダーズの運営会社KPBプロジェクトは16日、球団ロゴやマスコットのデザインなどを発表した。

 球団名のサラマンダーは、トカゲやドラゴンのような格好をした「火の精霊」を表す。イメージカラーにはサッカーのロアッソ熊本、バスケットボールの熊本ヴォルターズと同じ赤を採用。ロゴやエンブレムにドラゴンの横顔を組み合わせ、「力強さやファンタジー感」(神田康範社長)を表現した。

 マスコットはトカゲに似たキャラクターで、「普段はかわいくて親しみやく、試合になれば強い竜に変身する」という思いを込めた。名前は12月12日まで公募する。