不適正な公金管理 阿蘇市職員を停職5カ月

熊本日日新聞 | 2020年10月30日 19:45

 熊本県阿蘇市は30日、不適正な公金管理などをしたとして、元教育部係長で現総務部の男性係長(50)を、同日付で停職5カ月の懲戒処分にしたと発表した。

 市によると、係長は2019年度の市公民館活動補助金を管理。昨年6、7月に3回にわたり事業費計38万8千円を口座から引き出したが、事業中止などで生じた18万9440円をすぐに戻さず、部署が変わった後の今年5月に戻した。

 このほか、事務用品業者への約7万円の支払いを遅延。二つの外部団体から預かった約10万円も1カ月以上、戻さなかった。市は事実と異なる説明をしたことなども加味して、処分を決めたという。

 監督責任として上司の教育部男性課長(57)を戒告処分とし、ほかに2人を訓告、1人を厳重注意処分にした。いずれも同日付。

 佐藤義興市長は「深くおわび申し上げる。今後は通帳や帳簿などを所属長が定期的に監査、確認するなど管理体制を構築し、再発防止に努める」とコメントした。(東誉晃)