「ななつ星」7周年、阿蘇の住民乗せ47分の旅 JR九州が記念イベント

熊本日日新聞 | 2020年10月15日 12:00

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特別運行された「ななつ星in九州」の1号車で案内を受ける善野なおさん(左)ら=14日、阿蘇市

 JR九州は14日、豪華寝台列車「ななつ星in九州」に熊本県阿蘇市と産山村の観光関係者4人を招待した。運行の盛り上げに協力してきた沿線住民に感謝を示す特別運行で、4人は阿蘇(阿蘇市)-豊後竹田(大分県竹田市)の47分間の旅を楽しんだ。

 ななつ星の7周年記念イベント。13~16日、九州7県を巡りながら、それぞれの地元で住民を招いている。

 4人は、伝統工芸の組子が施された装飾や有田焼の逸品が並ぶなどした豪華な車内を堪能。産山村の乗馬クラブで乗客を受け入れている善野なおさん(50)は「ぬくもりを感じて居心地が良い」と興奮気味。

 ななつ星が阿蘇駅に到着する日には、開店を30分早めてきた道の駅阿蘇を運営するNPO法人ASO田園空間博物館の山本章夫理事長(72)は「一生に一度は乗ってみたかったので幸せ。乗客には、今後も阿蘇の特産品をお土産に買ってほしい」と話した。

 阿蘇駅では親子連れらが出発するななつ星に手を振った。

 ななつ星は1泊2日と3泊4日のコースがあり、最も安くて1人32万1千円(1泊2日)。これまで7744組の1万5234人が乗車した。現在は新型コロナウイルスの影響で最大14組を8組に減らしている。(山下友吾)