「久々の明るいニュース」 正代初優勝に熊本県民ら歓喜

熊本日日新聞 | 2020年9月27日 20:30

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正代の初優勝を伝える熊日の号外を読む相撲ファンの男性=27日、熊本市中央区のびぷれす広場前

 宇土市出身の関脇正代が熊本県出身力士として初めて優勝した27日、県内外のファンや7月の豪雨被災者から歓喜と、今後の活躍に期待する声が沸き起こった。

 熊日は宇土市や熊本市で号外250部を発行。熊本市中央区のびぷれす広場で受け取った土屋三千男さん(70)=同区=は「今場所は、これまでとひと味違う気迫で、中日から優勝を確信していた。今日は特別な日」と、うれしそうに号外を眺めていた。

 新市街アーケードの家電量販店のテレビ前には人だかりができ、正代関が優勝を決めた瞬間、大歓声に包まれた。臨床工学技士の田上輝久さん(65)=同区=は「県民として誇らしい限り。久々の明るいニュースだ」と満面の笑顔。会社員の西本紗知子さん(37)=同市南区=も「相撲にあまりなじみはなかったが、自分のことのようにうれしい。さらなる躍進を期待したい」とエールを送った。

 八代市坂本町の豪雨被災者が避難する市総合体育館トヨオカ地建アリーナで、テレビ観戦した村上守さん(72)=同町川嶽=は「自宅が全壊し、希望も何もなかったが、自分も一発逆転頑張ろうと元気をもらった。これで長生きできる」とにっこり。

 昭和30年代に活躍した県勢唯一の大関、栃光の地元、天草市深海町からも祝福の声が上がった。栃光の実弟、中村近志さん(80)は「兄でも幕内優勝はかなわなかった。大関に昇進して活躍してほしい」と期待を寄せた。

 東京墨田区の両国国技館も熱気に包まれた。会社員の木田有里子さん(27)=横浜市=は「安定した正代関らしい相撲だった」。映画監督で脚本家の石森史郎さん(89)=東京都立川市=は「熊本県民に希望をもたらしたと思うと感慨深い」と力を込めた。(県民の声取材班)

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