正代、大関昇進確実に 大相撲秋場所で初優勝

熊本日日新聞 | 2020年9月27日 19:55

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大相撲秋場所で優勝した正代=2月18日、宇土市

 大相撲の関脇正代(28)=本名正代直也、熊本県宇土市出身、時津風部屋=は秋場所千秋楽(東京・両国国技館)の27日、翔猿を破って13勝2敗とし、初の賜杯を手にした。1909(明治42)年に優勝制度が確立した後、熊本県出身力士の幕内優勝はなく、歴史的偉業を果たした。13勝で優勝した今場所を含む直近3場所は、関脇で通算32勝を挙げたことから大関昇進を確実にした。

 正代は今場所、5勝2敗で迎えた8日目から白星を重ね、14日目を終えて12勝2敗で単独トップに立った。千秋楽は3敗で追う新入幕の翔猿と対戦。素早い動きに苦戦して土俵際に追い込まれたが、右に動いて突き落とした。

 正代の初優勝を受け、日本相撲協会は臨時理事会を30日に開催すると発表。大関昇進を正式に決定する。年6場所制になった58年以降、熊本県出身の大関は、牛深市(現天草市)出身の栃光(故人)以来2人目となる。

 正代は熊本農高から東京農大に進学し、2年生の2011年に学生横綱のタイトルを獲得。14年に角界入りし、16年初場所で新入幕を果たした。17年初場所で関脇、同春場所で小結を務めた。その後平幕に下がったが、今年の初場所は千秋楽まで優勝争いに絡み、春場所で関脇に復帰。春場所で8勝7敗、7月場所も優勝に迫る11勝4敗の好成績を残した。得意は右四つ、寄り。身長184センチ、体重170キロ。(清田秀孝)

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