いつでもどこでもくまTOMOを楽しんで─。小中学生新聞「くまTOMO」が、6月から大きく変わりました。紙面に加えて、スマートフォンやタブレット、パソコンで閲覧できる「くまTOMO電子版」を3日から新たにスタート。「紙面+デジタル」で、子どもたちの学びに役立つコンテンツをどんどん届けていきます。
くまTOMO電子版とは?
「くまTOMO電子版」は、熊本日日新聞社が運営するウェブメディア「熊日電子版」の一コーナーとして新設しました。これまで紙面に掲載してきた企画や連載のほか、電子版限定コンテンツや動画も配信する予定です。「いつでもどこでも、親子で楽しみながら学べる内容」が盛りだくさんです。
くまTOMO電子版
2つのポイント
ぐーんと広がる活用シーン
タブレット端末やスマートフォンで手軽に使えます。授業の教材や家庭での自学自習、親子のコミュニケーションなど活用の幅がぐんと広がります。
過去の連載も随時アップ
最新の記事だけでなく、紙面で見逃したり、「もう一度読み返したい!」と思った記事を読むことができます。好評だった企画も再度楽しめます。
専門家に聞く「楽しみ方」
生活の新しいツールに 山本朋弘教授(中村学園大学教育学部)
くまTOMO電子版を使ってどう学んだら良いか。タブレット端末など情報通信技術(ICT)を活用した教育について研究する中村学園大教育学部の山本朋弘教授に、くまTOMOをこれまで以上に楽しむ方法などについて聞きました。(藤山裕作)
-デジタルで記事を読むメリットは?
新聞の紙面と電子版の共通点は、情報の信頼性や信ぴょう性です。一方で、デジタルの良さは拡大したり、みんなで共有できること。子どもたちが記者に質問するなどして、対話形式で楽しめる機能もあると良いです。情報やニュースを読み取る場として、電子版は大事になると思います。
-くまTOMO電子版を楽しむ方法は?
「ぷれすけとプログラミング」「ASO生きものがたり」など、教科書には載っていない学びが「くまTOMO電子版」にはあります。電子版をきっかけにプログラミングを友だちで一緒に体験したり、生き物探しに行ったり…。遊びの延長にあるような子どもたちの生活のツールになってほしい。地方紙ならではの、地域の細かい情報を子どもたちが学ぶのも大切です。
-くまTOMOの紙面もしっかり残ります。
子どもたちにはデジタルと紙面の見え方を比べてほしいです。デジタルでは、自分が欲しい情報に目がいくが、紙面では、全体を俯瞰することができます。知りたい情報以外も知る楽しさも紙面にはあります。
くまTOMO電子版
くまTOMO電子版の体験出前授業
「クイズ形式 分かりやすい」「紙面とどっちも使いたい」 南阿蘇村の南阿蘇西小学校
「くまTOMO電子版で楽しく学んでね」-。くまTOMO編集室は5月22日、6月から新たに始める電子版を体験してもらおうと、南阿蘇村の南阿蘇西小で出前授業を開きました。「紙面+デジタル」で〝パワーアップ〟するくまTOMOを、5年生約20人に一足早く試してもらいました。(河北希)
くまTOMO電子版は、熊本日日新聞社が運営するウェブメディア「熊日電子版」の一コーナーとして3日に新設します。出前授業は、紙面と電子版の違いや活用方法を伝えるのが狙いです。くまTOMO編集委員の藤山裕作記者らが担当しました。
まず、くまTOMOが掲載された新聞を一人一人に配布。ニュースや世の中の仕組みなどを小中学生向けに分かりやすくまとめ、ルビ(読み仮名)を振った記事が並ぶ紙面を紹介しました。子どもたちは紙面を眺めながら「クイズ形式の記事は楽しくて分かりやすい」「一番伝えたいことが大きな文字(見出し)になっている」など気付いた点を互いに発表しました。
いよいよ「くまTOMO電子版」にアクセス。制作担当者の説明を受け、この日限定で特別公開した電子版に触れました。新着記事や企画・連載のタイトルが並ぶトップページ、熊日IDを使ったログイン方法などを確認しました。
インターネットやSNS(交流サイト)との関わり方を学ぶ企画「ぷれすけの教えてネット」を題材に、正しい情報を選び取る重要性についても考えました。取材と編集を手掛けた藤山記者は「小中学生に伝わるよう、なるべく同じ目線に立つことと、データを盛り込むなどして信ぴょう性の高い記事にすることを心がけています」と力説。「くまTOMO電子版が、みんなの学びに役立てばうれしい」と締めくくりました。
このほか、英語の発音が確認できる「レッツえいGO!」も体験。くまTOMOで人気の間違い探し「違いはどこ?」にも挑戦するなど、さまざまな電子版コンテンツで楽しみました。
田中龍希優君は「記事を書く人や確認をする人など、新聞社ではたくさんの人がかかわることで、情報が届けられているんだ」と驚いた様子。下田陽菜さんは「電子版と紙面の違いがよく分かった。どちらも使うことで、たくさん楽しむことができそう」とワクワクしていました。
くまTOMO電子版
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