「くまもとの赤」ブランド化10年 関東・関西の認知度は… トマト、スイカ、あか牛PR

熊本日日新聞 2023年3月26日 10:37
幕張メッセであった食品見本市に熊本県が出展した「くまもとの赤」ブース=2月、千葉市
幕張メッセであった食品見本市に熊本県が出展した「くまもとの赤」ブース=2月、千葉市

 熊本県が「火の国」を連想させる赤色を共通項にした県産農林水産物ブランド「くまもとの赤」を打ち出して丸10年を迎えた。この間、県内では認知度が一定程度高まった半面、関東や関西など大消費地では低迷が続く。認知度アップのため、県は試食会を開くなど消費者に直接訴えかけるPRに力を入れている。

 くまもとの赤は、生産量日本一のトマトやスイカ、あか牛などの産物や、これらを使った加工品を一体的にアピールして消費拡大を図ろうと2013年1月、県内の企業や生産者らに登録を募り始めた。登録商品数は今年2月時点で357に上る。

 2月中旬、千葉の幕張メッセで開かれた食品見本市。赤色で統一したくまもとの赤ブースは、2千を超える出展者の中でひときわ目を引いた。県内外で店舗展開するディスカウント店「ミスターマックス」(福岡市)のバイヤー、吉野壮志さん(35)は「他県の人が熊本に抱くイメージの『赤』で売り出すのは良い戦略」。馬刺しを売り込んでいたフジチク(菊陽町)の高田信太郎営業企画室長(42)は「同じ色の他産品とアピールできる貴重な機会」と商談に追われていた。

「くまもとの赤」食材を使い、大消費地での認知度向上を目指して県が開いた料理の試食会=2日、東京都
「くまもとの赤」食材を使い、大消費地での認知度向上を目指して県が開いた料理の試食会=2日、東京都

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