春の行楽シーズン、マダニ感染症に注意を 熊本県感染症情報

熊本日日新聞 | 2023年3月17日 09:00

 熊本県健康危機管理課は16日、行楽シーズンを前に、野外で感染症の原因となるダニに刺されないよう注意を促した。6~12日の県感染症情報によると、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に天草市の60代の男性が今年初めて感染。山林や草むらで肌の露出を減らすなど予防を呼びかけている。

 SFTSは発熱や下痢などの症状が出て、意識障害やけいれんが出ることもある。ダニ感染症はほかに、日本紅斑熱やつつが虫病があり、いずれも重症化し死亡する場合もある。

 予防策は長袖、長ズボンを着用し、虫よけスプレーを使う。屋外活動の後は手足などにダニがいないか確認し、シャワーを浴びることも効果的という。

 このほか全数報告分は、梅毒が4人、レジオネラ症と侵襲性肺炎球菌感染症が各1人。80定点医療機関からインフルエンザ707人(前週比125人増)が報告された。(中原功一朗)

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