「人食いバクテリア」感染、今年2人目  早期治療が重要【熊本県感染症情報】

熊本日日新聞 | 2023年3月2日 19:50

 2月20~26日の熊本県感染症情報によると、手足の痛みや壊死[えし]などを起こし、「人食いバクテリア」とも呼ばれる劇症型溶血性レンサ球菌感染症が1人報告された。今年2人目。急激に症状が進むことから、県健康危機管理課は、感染の兆候があった場合は早めの受診を呼びかけている。

 同感染症は咽頭炎を引き起こすA群溶血性レンサ球菌が原因。通常は侵入しない血液や筋肉、肺に菌が入ると、急激に症状が進行する場合がある。特に30歳以上の報告が多い。

 初期症状は手足の痛みや腫れ、発熱など。発病後数十時間以内に多臓器不全などで死に至るケースもある。早期治療が重要で抗菌薬が有効という。

 感染経路は体の傷口やのどなど。通常の感染症対策と同様、手洗いとうがいで予防する。

 県内80の定点医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、前週比148人減の583人。全数報告分は梅毒が4人で、今年の累計は42人(前年同期28人)となった。(清島理紗)

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