熊本・菊陽町進出のTSMC「日本に第2工場を検討」

熊本日日新聞 | 2023年1月12日 21:09

TSMCが菊陽町に建設している半導体の新工場。同社は日本国内に二つ目の工場を検討している=昨年12月29日(石本智、ドローン撮影)

 半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は12日、日本に二つ目の半導体工場の建設を検討していると明らかにした。TSMCは現在、熊本県菊陽町に日本で初となる工場の建設を進めている。

 魏哲家最高経営責任者(CEO)が同日、オンラインで開いた決算説明会で「日本で二つ目となる工場建設を検討している」と述べた。建設場所や着工時期などには言及しなかった。魏CEOは、顧客の需要と政府の支援が重要になるとの認識も示した。

 TSMCの日本初の工場は、子会社JASM(熊本市)が菊陽町の第二原水工業団地(21・3ヘクタール)に建設中。演算用のロジック半導体を生産する工場1棟のほか事務所棟などを整備する。投資額は約1兆円で、2023年末ごろに工場に製造設備の搬入を始める。菊陽町の工場について魏CEOは、計画通り24年末に生産開始する見通しをあらためて示した。

 建設中の工場では、回路線幅10~20ナノメートル(ナノは10億分の1)台の半導体を月産5万5千枚(300ミリウエハー換算)生産する計画。JASMに出資するソニーグループやデンソー向けに供給する予定だ。

 この日、台湾を訪問中の蒲島郁夫知事らは、TSMC本社で廖永豪副社長らと会談した。蒲島知事は会談後、同社が日本に二つ目の工場建設を検討していることについて、報道陣に「将来的にそうなれば(県内に立地すれば)うれしい」と話した。(田上一平、山本文子)

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