物価上昇に工夫続々… 「特売日にまとめ買い」 「1日に3店舗はしご」 家庭菜園や〝ポイ活〟も 【みんなの生活防衛策】
熊本日日新聞 | 2022年12月4日 08:30

食料品などの物価上昇が暮らしに影を落とす中、さまざまなアイデアで日常の生活防衛策に知恵を絞っている人が多い。熊日の「SNSこちら編集局」(S編)のアンケートには、家庭菜園で野菜を補う、特売日を狙ったまとめ買い、キャッシュレス決済でポイントをためる「ポイ活」など、買い物の工夫が続々と寄せられた。
熊本県玉名市の一戸建て賃貸で子ども3人と暮らすパート女性(38)は、敷地の一画にある花壇を耕して家庭菜園にしている。夏場はキュウリやナス、冬場はパプリカやピーマンなど、季節によって苗を入れ替え、敷地の日陰ではシイタケも栽培。一昨年秋に家庭菜園を始めてから、食費を月2万円浮かせることができたという。「子どもたちは食べ盛り。健康面を考えると野菜は減らせないから」と話す。
御船町の主婦(48)は、家族5人暮らしで食費の予算は週1万円に抑えるため、特売品を活用する。
行きつけの大型スーパーは火曜日が食料品の特売日。食パンや冷凍食品、卵や鶏肉など、日曜日に立てた1週間の献立を基に、安くて量が多い商品を中心に買い込んでいく。火曜日は丸1日かけて、午前、午後で3店舗を回って1週間分の食材をそろえる。心がけているのは「いろんな料理に使える商品を選ぶこと」。例えば豆腐の場合、炒めものや湯豆腐などにも使える固めのものを選び、まとめ買いする。

熊本市東区のシングルマザー(41)は、「ポイ活」に力を入れる。食料品や日用品の購入だけではなく、病院代もクレジット払いで毎月1500~2000ポイントを獲得。たまったポイントは専門学校生の次女と共有してお小遣いにするが、女性は「最近はポイント還元率が下がってたまりにくくなった」ともこぼした。
「生活習慣が結果的に防衛策になった」というのは合志市のパート女性(47)だ。6年前から休日を着物で過ごすことが多くなり、洋服代がかからなくなったという。
きっかけは熊本地震。被災して仮設住宅に移る知人女性から譲り受けた着物の機能性の高さやデザインが気に入り、普段着にした。衣類の購入は下着類を除き、夫と2人の娘の分だけで済む。パート女性は「ご縁があっていただいた着物が思わぬ形で家計を助けてくれている」とほほ笑んだ。
アンケートにはほかにも「携帯電話の契約を変更」(人吉市、70代男性、年金生活)や「ビールを複数本飲んでいた夫が、最近は焼酎を炭酸で割って飲んでいる」(熊本市、50代、主婦)といった声があった。(岡本遼)
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