塾や習い事…子ども限定、熊本市のAIタクシー市街地実験 東区の錦ケ丘・長嶺中校区

熊本日日新聞 | 2022年8月7日 17:32

熊本市などが2021年度実施したAIタクシーの実証実験。本年度の実験ではジャンボタクシーを使う=21年11月、熊本市東区

 熊本市は、市街地と郊外の二つのエリアで本年度実施する人工知能(AI)を活用したデマンド型乗り合いタクシーの実証実験について、市街地エリアは東区の錦ケ丘・長嶺中学校区を対象とすることを決めた。校区内の児童・生徒限定で、学習塾や習い事の送迎に利用してもらう。

 AIタクシーは、利用者の予約に応じてAIが効率的な配車や最適なルートを選択する仕組み。郊外エリアは既に南区の天明地区での実施が決まっており、いずれも10月ごろから3カ月程度運行する。

 錦ケ丘・長嶺中校区では、子どもの送迎をサポートして子育て世代の負担を軽減する狙い。児童・生徒が約5500人と多く、学習塾も集中しているため利用ニーズが高いと判断した。車両2台を使い平日午後3~9時に運行。料金は1回100円を想定する。

 天明地区は、住民の35%が75歳以上と高齢化が進んでおり、主に高齢者の通院や買い物といった日常生活の移動手段を確保する。車両1台で平日の週4日、午前8時~午後4時に運行し、料金は1回300円程度の予定。

 市は昨年度、熊本学園大などと東区の健軍地区で実証実験をしたが、定員3人の小型タクシーで相乗り率が約8%にとどまった。今回は両エリアとも定員7人以上のジャンボタクシーを使用し、それぞれ50カ所以上の停留所を設ける。事業費は約1200万円。

 市移動円滑推進課は「地域特性が異なる2カ所で検証し、導入の可能性を探りたい」としている。(久保田尚之)

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