玉名中央病院元院長の700万円横領疑い 熊本検察審査会は「不起訴不当」

熊本日日新聞 | 2022年7月22日 16:27

熊本検察審査会

 熊本検察審査会は、玉名市の公立玉名中央病院(現くまもと県北病院)の研究費約700万円を着服したとして、業務上横領の疑いで昨年1月に逮捕された元院長の男性(70)を嫌疑不十分で不起訴とした熊本地検の処分について、「不起訴不当」と議決した。6月9日付。

 元院長は2016年3月、熊本市北区の金融機関に預けた同病院の研究費口座から、自分で使う輸入車の購入代金に充てる目的で約700万円を引き出して着服したとして、玉名署などに逮捕、送検された。

 議決書によると、元院長は輸入車を「准公用車として使っていた」と主張する一方、この車を売却して得た金を自分の銀行口座に入金していた。審査会は「車を私物と認識しており、横領の意思が認められる。高級外車を准公用車とすることも不自然で、元院長の弁解は信用できない」と判断した。

 その上で「元院長の行為は市民感情からしても非難に値する。捜査の余地があり、嫌疑不十分は納得できない。検察官の再考を求める」と指摘した。

 審査会はくじで選ばれた市民11人で構成。「不起訴不当」の議決に強制力はない。地検は「責任者が不在でコメントできない」としている。

 熊本地検は昨年10月に元院長を不起訴とした際、熊日の取材に処分の理由は「回答を差し控える」としていた。その後、くまもと県北病院が検察審査会に審査を申し立てた。(植木泰士)

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