梅雨明け直後、熱中症に注意 「不要不急の外出控えて」
熊本日日新聞 | 2022年6月30日 09:00

熊本県内は記録的に早い梅雨明けとなり、29日も各地で真夏日となった。環境省などは「熱中症警戒アラート」を連日発表。「災害級の暑さに注意を」と呼びかける、熊本赤十字病院(熊本市)の岡野雄一・第一救急科副部長(43)に対策を聞いた。
岡野医師によると、梅雨明けすぐは熱中症患者が急増する傾向がある。「体がまだ暑さに慣れておらず、重症度も上がる。今が最も注意が必要」という。
岡野医師が所属する日本救急医学会は梅雨明けした28日、記者会見で「『暑さは災害』だと思って、不要不急の外出は控えてほしい」と訴えた。毎年、学校の部活動や大会で多数の患者が出ることから、岡野医師は「アラートが出ている時は基本的に運動は禁止。部活の指導者もアラートを参考にしてほしい」と強調。環境省の専用サイトで確認できる。
コロナ禍でマスク生活が続くが、マスクは口元に熱がこもる一方、喉の渇きを感じにくくなるという。「屋外で人との距離が2メートル離れるなら、積極的にマスクを外していい」
熱中症を感じた際、病院受診の目安は「意識がぼーっとして、自分で動けず、水分が取れない場合」だ。意識があり自分で水分が取れるなら、涼しい場所に移動し、タオルで巻いた保冷剤を首や脇の下、足の付け根に当てる。
涼しい室内や朝夕の軽い運動で少しずつ汗をかくと、体が暑さに慣れ体温調節できるようになっていく。岡野医師は「室内ではエアコンを適切に使い、夏バテしないよう睡眠と水分、栄養のある食事をしっかり取ることが大事」と強調する。(豊田宏美)

医療・健康
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