具象の大作並ぶ 示現会熊本展、県美分館で開幕

熊本日日新聞 | 2022年5月17日 14:19

具象絵画の大作が並ぶ第75回示現会熊本展=熊本市中央区

 第75回示現会熊本展が17日、熊本市中央区千葉城町の県立美術館分館で始まった。22日まで。風景や人物画など、静かで安らぎを感じる具象の大作が並ぶ。示現会、示現会熊本支部、熊日主催。

 示現会は東京に本部を置き、全国15支部からなる日展系洋画団体。今年は4月の東京本展(国立新美術館)を皮切りに、熊本を含む14会場で巡回展を開く。

 東京本展から選抜した秀作に、地元作家の25作品を加えた油彩、水彩約80点。最高賞の文部科学大臣賞を受賞した原田一裕さん(山形県)の「吊[つ]るした布と花梨[かりん]」は、キャンバスに置いた絵の具を削り出す技法で陰影ある黒布を描き、奥行きあるモノクロの世界を表現している。

 菊陽町の会友で赤塚真理子さんの「何気ない日常」は、部屋の中から窓の外を眺めるネコを描いた。毛を精巧に柔らかく表現し、来場者の目を引く。このほかの県内作家は、悠々とそびえる山々や、係留された漁船が並ぶ港など、自然豊かな景色を描いた。

 第10回熊本示現会公募展も同時開催。入賞・入選88点が並ぶ。最高賞の熊本示現会賞に選ばれた大津高3年の大谷沙弥香さん(合志市)の油彩「17歳の憂鬱[ゆううつ]」は、頰づえを突く自画像で感情がストレートに伝わる。(豊田宏美)

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