秀岳館高で上級生から暴行被害の生徒、転校へ 入学いったん認める方針

熊本日日新聞 | 2022年5月12日 21:01

入学辞退に追い込まれた生徒の入学を認める方針を固めた秀岳館高=八代市

 熊本県八代市の秀岳館高男子サッカー部の練習に入学前から参加していた中学3年(当時)の男子生徒が上級生に暴行され、入学辞退に追い込まれた問題で、秀岳館高が生徒の入学をいったん認める方針を固めたことが12日、分かった。入学した後、他校への転学手続きを進める。生徒は入学が認められていなかったため、転校できない状態が1カ月以上も続いていた。

 県内の私学を所管する県私学振興課や生徒の保護者によると、同課が秀岳館高と協議。11日、同課から保護者に「秀岳館高が入学を認める形で転校できるようにする」と連絡があった。今後は転校先を決めて手続きに入る。

 生徒は県外出身で、スポーツ推薦で秀岳館高に入学予定だった。しかし、入学前の3月、サッカー部の寮に入って数日後、食堂で配膳中に2年生(現3年生)の1人から「調子に乗るな」と言われ、後頭部と背中を殴られた。

 保護者が八代署に被害届を提出して、4月に受理された。しかし、生徒は一連の騒動で、入学式前の4月4日に入学辞退届を提出せざるを得ない状況に追い込まれた。

 蒲島郁夫知事は10日、この事態に対し、「看過できない。生徒のため、あらゆる可能性を追求したい」として生徒の進学を支援する考えを示した。県私学振興課は「生徒の将来を考え、今後も全力を尽くしたい」と言っている。

 保護者によると、自宅で過ごしていた生徒は、この知らせに「本当なの」と驚いた表情で何度も聞き直して喜び、転校に向けて勉強を始めたという。(植木泰士)

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