(23)「地味でも誰かが」 師の信念

愛媛大アジア古代産業考古学研究センター長 村上恭通「鉄の歴史を追い求めて」
熊本日日新聞 2022年5月4日 07:00
清造山製鉄遺跡の現場で、中央に潮見浩先生、左が筆者。後日、中央のヒノキを切って叱られた

 広島大考古学研究室の調査研究のうち、後に『中国地方製鉄遺跡の研究』(1993年)にまとめられるプロジェクトがあった。一時の中断から89年に再開され、対象は島根県瑞穂町(現・邑南町)にある下稲迫[しもいなさこ]遺跡と清造山[せいぞうやま]遺...

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