(20)弥生中期 石器から鉄器へ

愛媛大アジア古代産業考古学研究センター長 村上恭通「鉄の歴史を追い求めて」
熊本日日新聞 2022年5月1日 07:00
中国戦国時代の鋳造鉄斧とその破片の復元品。重厚で強靱(じん)

 古くから文明が進んだ地域では、鉄は金や銅よりも高価な貴金属であった。次第にその価値を下げ、実用利器の素材として使用されるようになる。中国もそうだ。これに対し周辺の東北アジアでは鉄器の使用開始も遅れ、鉄器は初めから実用品だった。では、日本は...

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