竹あかり、日本の新しい文化に 南関町「ちかけん」 活躍の場 国内外へ

熊本日日新聞 | 2022年04月25日 06:19

熊本城の「城あかり」で披露されたちかけんの竹あかり=昨年11月(いずれもちかけん提供)
中国で竹あかりの作り方を地元住民に指導する三城賢士さん(右手前)

 祭りやイベントを彩る竹製照明の制作、演出を手がける熊本県南関町の「ちかけんプロダクツ」(ちかけん)が国内外に活躍の場を広げている。さまざまな模様を加工した竹に明かりをともし、幻想的な空間をつくり出す仕掛け。代表の三城賢士さん(39)は「日本の新しい文化として、根付かせたい」と力を込める。

 ちかけんは、三城さんと崇城大(熊本市西区)の同級生だった池田親生さん(39)が2007年に起業し、12年に株式会社化した。当初は発注依頼が少なく、「お金がない状況が続いた」(三城さん)。10年を経た現在は、自治体や企業、団体から年間約150件の引き合いがあり、認知度は高まった。

 転機は16年の熊本地震だった。2人は災害ボランティア団体「熊本支援チーム」を立ち上げ、県外ボランティアの拠点設営や支援物資の管理などを担った。30社以上の企業や団体と連携して復興を後押ししながら人脈を広げた。

 県内ではこれまで、熊本市の秋の風物詩「暮らし人まつり みずあかり」のほか、熊本城やクリスマスなどのイベント演出を監修。東日本大震災の被災地慰霊祭も温かな光で照らしている。

 知人の紹介や交流サイト(SNS)による情報発信をきっかけに、台湾やブラジルなど6カ国・地域に事業を展開している。18年には、中国浙江省安吉県の祭りに向けて月1回現地でワークショップを開き、地元住民約500人を手ほどき。現地の竹約4万本で作った竹あかりは好評を得た。三城さんは「中国には机や椅子などの日用品を作る竹文化は発展しているが、照明として使う風習はなく、教えがいがあった」と手ごたえを感じた。

 現在、南関町のホテルセキアの一角に構えた工場で、社員とアルバイトの約10人が次のイベントに向けた作業を急ピッチで進める。「全国都市緑化フェア(くまもと花博)」の一環で、5月7~22日に熊本城長塀沿いを筒やまり型の竹あかりで彩る。工場長の中村友哉さん(35)は「PRできる好機。多くの人たちを喜ばせたい」と張り切っている。(田中慎太朗)

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