故松前重義氏、野球殿堂入り 東海大創設者、野球の国際化に尽力

熊本日日新聞 | 2022年01月14日 18:47

松前重義氏

 東海大の創設者で野球の国際化などに尽力した故松前重義氏(熊本県嘉島町出身)の野球殿堂入りが14日、発表された。野球の国際化に努める一方、同大から巨人の原辰徳監督ら多くの人材をプロへ輩出。学生野球の発展に貢献した。

 「出会いは自分の中学時代で親父以上の存在。心の底からうれしい」。東海大OBで、生前を知る全日本大学野球連盟常務理事の太田紘一さん(78)=熊本市北区=は恩師の栄誉に目を細めた。

 「熊本を野球で活気づけてほしい」。太田さんは東海大総長だった松前氏に指名され、1975年から九州東海大(現東海大九州)の初代監督を務めた。長陽村(現南阿蘇村)でのグラウンド開きには松前氏も出席。「日本で通じる指導者になれ」との訓示を長年胸に刻んできた。

 全日本大学野球選手権に初出場した84年。東京で食事に招かれ、「大変だっただろう。良く頑張った」と褒められたことを覚えている。「厳しくも温かい人。周囲に対し常に気配りされていた」と振り返る。

 松前氏がロシアのモスクワ大に野球場を寄贈した縁で国際親善学生野球大会が始まり、太田さんも90年代に全日本のコーチ、監督として2度出場した経験がある。「先生はスポーツを通じた国際交流に力を入れていた。私も選手たちも、あの経験で視野が広がった。野球界に多大な貢献をされた人だった」と感謝した。(後藤幸樹)

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