入場券、公示日に届かない? 衆院選、当初見込みより早まる 熊本県内の選管も混乱

熊本日日新聞 | 2021年10月07日 06:50

前回の衆院選で開票作業に当たる熊本市職員ら=2017年10月22日夜、熊本市中央区の白川小

 衆院選の日程が当初の見込みより早まり、19日公示、31日投開票と決まったため、熊本県内の各市町村選管は、入場整理券の印刷や投開票所の確保など準備作業に追われている。入場券の印刷が間に合わず公示日までに有権者に届かない恐れや、投開票所の変更を強いられるなど、混乱が広がっている。

 県内最多約60万人の有権者を抱える熊本市。市選管は「11月7日投開票を想定していたので、1週間前倒しのニュースを聞いて驚いた」と漏らす。10月8日から予定していた立候補者用のポスター掲示板(市内916カ所)の設置開始を6日に前倒しした。市選管によると、31日は小学校の運動会など行事が入っているため、中央区と北区の各1カ所の投票所を変更する。開票所は一部調整が必要だったが、各区とも予定通りの場所を確保できた。

 入場整理券は通常、公示日までに各世帯に届けているが、今回は公示日の2日後にずれ込む見通しだ。期日前投票は公示日翌日から始まるが、市選管は「入場券がなくても宣誓書に必要事項を記入すれば期日前投票できる」としている。

 玉名市は、24日の市長・市議選投開票日の1週間後に衆院選の投開票を迎える。「今週、市長・市議選の立候補予定者の届け出書類の事前審査に追われる中、衆院選の対応も迫られ、正直かなりきつい」と市選管。市議選には過去最多の新人10人が立候補を予定しており、膨大な事務作業の傍ら、衆院選の準備も追われている。

 市長・市議選と衆院選の期日前投票期間が4日間重なることから、市民の利便性を考え、同じ会場で投票できるよう調整中だ。「投票所に設置する集票システムが、最大2倍程度必要になる」として、機材調達を迫られている。

 山鹿市選管にとっても「31日の投開票は想定外」だった。開票所に予定していた市総合体育館は30、31日、ハンドボール日本リーグ女子のオムロンの試合が予定されており使用できない。そのため、国政選挙では初めての山鹿中体育館を使用する予定だ。

 ただ、山鹿中は駐車スペースが限られ、開票作業に当たる職員の大半は、市役所から約10分歩いて向かうことに。さらに、体育館のスペースが狭いため、計数機の台数を22台から16台に減らさざるを得ず、市選管は「開票作業が前回より15~30分遅れる恐れがある」とみている。

 通常、公示日前日までに届ける入場券も間に合わず、22日までに届ける予定。市民からの苦情も予想されるため、周知に苦心する。

 このほか、八代市選管は開票所を、予定していたトヨオカ地建アリーナから、東陽スポーツセンターに変更。投票所から移動に時間がかかるため、開票開始時間を午後9時半に10分遅らせる予定だ。菊池市選管も開票予定の市総合体育館を使用できるよう調整中。天草市や大津町、菊陽町、あさぎり町なども入場券の配達が間に合うかどうか、頭を悩ませている。(衆院選取材班)

記事アクセスランキング

フォローする

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • youtube
  • note