宇城市長選 末松氏が初当選 新人4人の激戦制す

熊本日日新聞 2025年2月9日 23:50
宇城市長選で当選確実となり、支援者らと万歳する末松直洋氏(中央)=9日午後10時5分過ぎ、宇城市(上杉勇太)
宇城市長選で当選確実となり、支援者らと万歳する末松直洋氏(中央)=9日午後10時5分過ぎ、宇城市(上杉勇太)

 任期満了に伴う宇城市長選は9日投開票され、元熊本県議の末松直洋氏(62)が、元同市議の溝見友一氏(55)、元同市議の村上真由子氏(46)、元同市議の福田良二氏(63)との無所属新人同士の争いを制して初当選を果たした。新市長の誕生は12年ぶり。

 現在3期目の守田憲史市長が昨年9月に勇退を表明し、2005年の5町合併で宇城市が誕生して以降、最多の4人が立候補した。投票率は52・45%で、前回を1・94ポイント上回ったが、過去2番目に低かった。

 同市松橋町の事務所で末松氏は「私1人ではとても勝てない選挙だった。いただいた恩を宇城市民にしっかりと返していく」と抱負を述べた。

 末松氏は、県議10年間で培った県や国の人脈をアピールし、台湾積体電路製造(TSMC)の経済波及効果を市に呼び込むと主張。住宅地開発や産業用地の確保、農業振興などを訴えた。旧5町の後援会と農業関係者を中心に支持を固めた。末松氏は初の旧松橋町出身の市長となる。

 溝見氏はスポーツと文化による地域振興を掲げ、18歳までの医療費無料化やFMラジオ開局に加え、ホテルや水族館の誘致の必要性を強調。市議10人と地元商工会の後押しを受けたが、浸透しきれなかった。

 村上氏は市民目線の行政を掲げて草の根運動を展開し、福田氏は連合熊本の推薦を受けて地元の同市小川町を中心に支持拡大を訴えたが、いずれも及ばなかった。

 当日有権者数は、4万6695人(男2万2048人、女2万4647人)。(古東竜之介)

◇略歴の見方 氏名(敬称略)、年齢、党派別、現元新別、丸数字は当選回数、職業・主な肩書、かっこ内は過去の経歴、住所、最終学歴
◇略歴の見方 氏名(敬称略)、年齢、党派別、現元新別、丸数字は当選回数、職業・主な肩書、かっこ内は過去の経歴、住所、最終学歴

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