平和のコスモス、古里に 南阿蘇西小、故永井博士ゆかりの種を持参へ

熊本日日新聞 | 10月06日 18:30

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コスモスの種類などについて児童たちに説明する今村さん(左)=南阿蘇村

 長崎の被爆者救護に尽力した医師・故永井隆博士ゆかりのコスモスが、熊本県南阿蘇村の南阿蘇西小の花壇で花を咲かせている。修学旅行を控える6年生21人は5日、長崎に届けるコスモスの種を収穫した。

 自らも被爆した永井博士(1908~51年)は、長崎で戦争の悲惨さと平和の尊さを訴え続けた。コスモスを通した交流は、49年に当時の長陽中(現南阿蘇中)生徒が修学旅行先の長崎で博士を見舞った際、返礼として種をもらったことがきっかけ。以来、卒業生を通じて、村内の至る所で花を咲かせるようになった。

 同小の花壇に咲くコスモスは、50年に永井博士を見舞った今村四四郎[よしろう]さん(84)が贈ったもの。この日、今村さんは70年前に訪れた長崎を思い出しながら「平和公園には当時、草すら生えていなかった。平和で楽しい世の中が一番という気持ちが大事」などと話した。

 現在、同小では今村さんの講話を聞いて修学旅行に向かうのが恒例となっている。修学旅行は26日から。児童たちは長崎市の「永井隆記念館」を訪ね、永井博士の孫の徳三郎館長に種を手渡す。後藤行成君(12)は「長崎でもコスモスがきれいに咲いて、見た人が戦争について考えるきっかけになったらうれしい」と話した。(上杉勇太)

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