コメ価格、過去最大伸び率70% 生鮮食品20年ぶりの高水準

共同通信 2025年2月21日 19:35
 東京都千代田区の八百屋で売られているコメなど=21日午後
 東京都千代田区の八百屋で売られているコメなど=21日午後

 総務省が21日発表した1月の全国消費者物価指数で、コメ類が前年同月比70・9%急騰し、4カ月連続で過去最大の伸び率を更新した。生鮮食品は2004年以来、約20年ぶりの高水準となり、キャベツは約3倍だ。生鮮食品を除く全体の指数(20年=100)も109・8と3・2%上昇し、23年6月以来1年7カ月ぶりの伸びとなった。家計の負担増は明らかで、歴史的な物価高が日銀の追加利上げの判断に影響する可能性もある。

 コメ類は昨夏からの品不足や生産コスト増を背景に、比較可能な1971年1月以降の過去最高を昨年10月から更新している。コメ類の高騰に伴い、おにぎりが9・2%上がった。政府は今月、価格抑制を狙い備蓄米放出の手続きに着手した。

 価格変動の大きい生鮮食品を含む総合指数は4・0%の上昇で、4%台は2年ぶり。生鮮食品の伸び率は24年12月の17・3%から21・9%に拡大した。天候不順が収穫に影響し、生鮮野菜は前年同月比36・0%上昇した。ハクサイは約2倍、トマトも43・1%と急騰。ミカンは37・0%上がった。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「経済」記事一覧