カナデビア、無資格で溶接 橋梁製造、12年にわたり
カナデビア(旧日立造船)は21日、向島工場(広島県尾道市)で橋梁などを造る際、12年にわたり、顧客から求められた溶接技能資格を持たない作業員が溶接していたと発表した。「把握している限りでは安全性に直ちに重大な影響を与えるものではないと判断している」とコメントしている。
カナデビアによると、資格を持たない作業員が溶接していたのは2013年1月~25年1月で、橋梁や海洋構造物など計172件。24年12月までの集計で1カ月当たり平均約19人が資格なしで作業していた。最も多い期間は24年6月~12月で計32人が資格を保有していなかった。
発注者は北海道開発局や各地の地方整備局など。