競輪・北井佑季、ドーピング違反 統括のJKA発表、S級S班
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競輪を統括するJKAは20日、S級S班で神奈川に所属する北井佑季(35)がドーピング検査で、禁止物質のステロイド薬「メタンジエノン」の代謝物が検出されたため、ドーピング違反に認定したと発表した。当面、レースは欠場となる。JKAによると、処分などの詳細は未定。
北井は神奈川県出身。2021年5月にデビューし、約1年後にはS級に特別昇級した。昨年6月の高松宮記念杯でG1初優勝を飾り、12月に最上位クラス(9人)のS班に昇格して、年末のグランプリに出場した。今回の違反により24年の特別敢闘選手賞の表彰選手から除外された。
競輪界入り前はサッカー選手として脚光を浴びた。神奈川・桐光学園高から近畿大に進学し、日本フットボールリーグ(JFL)時代の町田入り。その後は松本、富山、相模原に所属し、主にMFでJリーグ通算165試合に出場した。異色の経歴の持ち主は、先行逃げ切りを得意とした。
JKAの木戸寛会長は「再発防止に向け業界を挙げてアンチ・ドーピングに取り組む」とのコメントを出した。