和辻賞に平井健介氏、鷲田清一氏 優れた著書や研究、兵庫・姫路市

共同通信 2025年2月4日 19:21
 第37回和辻哲郎文化賞の学術部門に選ばれた鷲田清一氏(兵庫県姫路市提供)
 第37回和辻哲郎文化賞の学術部門に選ばれた鷲田清一氏(兵庫県姫路市提供)

 兵庫県姫路市は4日、優れた著書や研究に贈る第37回和辻哲郎文化賞の受賞作を発表した。一般部門は平井健介甲南大教授(44)の「日本統治下の台湾―開発・植民地主義・主体性―」、学術部門は哲学者鷲田清一大阪大名誉教授(75)の「所有論」が選ばれた。

 姫路市によると、平井氏は日本統治時代の台湾史を利益配分の不平等性や統治される台湾の人たちの主体性といった観点で論じた。鷲田氏は「所有」という概念を哲学や歴史学、文化人類学などから多面的に考察し、新たな視点で捉え直した。

 賞は姫路市出身の哲学者、和辻の功績を記念して市が設立した。授賞式は3月2日、姫路市市民会館で開かれる。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「文化・芸能」記事一覧